コーヒーを飲み過ぎると不眠や不安、下痢などの悪影響を及ぼす可能性がありますが、一体どれくらい飲めば体に悪い影響が出るのか?
結論から言うと、ドリップコーヒー1杯(150ml)に約90mgのカフェインが含まれているため、1日4杯程度までなら飲んでも問題ないと言えます。
また、適量のコーヒーを飲むことで健康に良い影響があることが様々な論文で報告されています。
本記事では、コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸(ポリフェノール)がもたらす効果をわかりやすく解説していきます。
この記事の監修者宮﨑 奈津季(管理栄養士)|介護食品メーカーで営業を2年間従事した後に独立。特定保健指導、レシピ開発、商品開発、ダイエットアプリの監修などを行う。 |
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コーヒー飲み過ぎるとどうなる?4つの影響
1.不眠などの脳神経系への影響
数時間以内にコーヒーを8〜10杯以上飲んだ場合、中枢神経が刺激されすぎて、めまい、心拍数の増加、震え、不安感といった症状が現れるリスクが高まります。
さらに、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりする睡眠障害を招くことも指摘されています。
個人差はありますが、健康な成人の場合、最大でも1日コーヒー4〜5杯程度(カフェイン400mg)までを目安にするのが安全です。
関連記事:コーヒーに含まれるカフェイン量は?豆と缶コーヒーで含有量が違う?
2.吐き気や下痢などの消化器への影響
コーヒーで下痢になる主な理由は、カフェインやポリフェノールが胃腸を強く刺激しすぎることにあります。
まず、カフェインには腸の動きを活発にしすぎる働きがあるため、水分が十分に吸収される前に便が排出されます。
また、コーヒーに含まれる成分が胃酸の分泌を促すことで消化プロセスが早まりすぎることも原因の一つです。
特に空腹時に飲むと、これらの成分がダイレクトに胃腸を刺激するため、お腹を壊しやすくなります。
そのほか、一緒に使うミルクが体に合わなかったり、豆が古くなって酸化していたりすることも、腹痛や下痢を招くきっかけとなります。
関連記事:カフェインの効果を管理栄養士が解説!摂取量に注意して健康的なコーヒー生活を
3.流産のリスクが高まる

出典:New England Journal of Medicine
2008年にサンフランシスコで実施された研究では、妊娠初期から中期にかけて、大量のカフェイン摂取が流産のリスクを高める可能性があると報告されています。*3
ただし、コーヒーを1日に2〜3杯程度摂取する程度ではリスクに大きな差はないという報告も多くあるため、過剰に摂取し続けないことが重要です。*4
*4栗原久. コーヒー/カフェイン摂取と日常生活–妊婦, 胎児, 乳幼児, 小児への影響. 東京福祉大学・大学院紀要. 7:77-83. (2017).
4.貧血のリスクが高まる
コーヒーに含まれるポリフェノールには鉄分の吸収を邪魔する性質があるため、食事中や食後すぐに飲むと、せっかく摂った鉄分が体に吸収されにくくなってしまいます。
特にほうれん草やひじきなどの植物性の鉄分は影響を受けやすく、コーヒーを毎日たくさん飲む習慣がある人は、気づかないうちに鉄分不足や貧血のリスクを高めているかもしれません。
もし鉄分をしっかり補給したいなら、食事やサプリメントを摂った後は30分から1時間ほど時間を置いてからコーヒーを楽しむのがおすすめです。
また、ビタミンCを一緒に摂ると鉄分の吸収を助けてくれるので、ちょっとした工夫でコーヒーを健康的に楽しむことができます。
参考:脱水症状になる?
コーヒーを飲むと脱水症状になるという説がありますが、現代の科学ではこれは「言い過ぎ」であるとされています。
最新の研究では、日常的にコーヒーを飲む人にとって、コーヒーによる水分補給の効果は水とほとんど変わらないことが示されています。
その理由は、継続的に摂取することで体にはカフェインの利尿作用に対する耐性ができるため、摂取した以上の水分が排出されることはまずないからです。
また、コーヒーを一杯飲んだ際に増える尿の量よりも、コーヒー自体から摂取する水分量の方が多いため、トータルでは体に水分が供給されます。
つまり、一度に極端な量を飲まない限り、脱水の心配はなく、水分補給としても有効に働きます。
関連記事:【結論】コーヒーで脱水症状にならない。利尿作用の影響についても解説
カフェインの適切な摂取量

1杯150mlのドリップコーヒーの場合、1日4杯程度までなら飲んでも問題ないと言えます。
また、妊婦や授乳中の女性については、カフェイン摂取量が1日200mg以下であれば胎児への安全性に懸念はないとされています。
関連記事:スタバのコーヒーにカフェインはどれくらい入っているのか?
高齢者がコーヒーを飲む場合について
高齢者がコーヒーを飲む場合、適量であれば死亡リスクの低下や認知症予防などの健康メリットも期待できます。
ただし、加齢に伴いカフェインを分解する力が衰えるため、若い頃よりも覚醒作用や利尿作用が長く残り、不眠や夜間頻尿を招きやすくなる点には注意が必要です。
健康に楽しみ続けるためには、夕方以降の摂取を控えたり、カフェインレスのデカフェを取り入れたりしながら、体調に合わせて楽しむのが理想的です。
デカフェを飲むという選択肢も
もし、カフェインが気になる方は、いまはデカフェという選択肢もあります。
カフェインレスコーヒーについては、私も姉が妊娠してからいろんなものを探して検討しました。もともと姉はコーヒーが大好きだったのですが、妊娠してからカフェインの入っているコーヒーが飲めなくなりました。
多くのショップを巡って、最近見つけたのがCHOOZE COFFEEです。

ここの豆は、デカフェ特有の物足りなさがなく、豆が膨らむくらい鮮度が良く、香りも強くて美味しいです。
夜脂っこいものを食べたあとに、コーヒーが飲みたくなったらお世話になっています。今まで飲んだデカフェで一番美味しいので、同じように美味しいカフェインレスを探している人がいたら、お試しください。

